前略、台北より。

MOTOR-MANの日記です。

ニコニコ鉄道海都支社第26話「ソナチネ」の解説のようなもの

※この記事は↓の動画のネタバレ以外の何物でもありません。動画をご覧になってから、記事を閲覧されることをおすすめします。


みなさんこんにちは。苦しかった2学期が終わり、ようやく夏休みに入ったMOTOR-MANです。ずっと引きこもってるので、今月の電気代が怖くて致し方ありません。

さて、第26話は第25話の続きとして、北狩と黒宮の炭鉱のお話をやりました。本来なら数話に分けてやるべき話なんでしょうが、無理やり1話にまとめました。まあ色々あるからね、しょうがないね。というわけで、以下解説です。

【動画の構成】
冒頭、OP、Aパート、Bパート、ED、予告の順です。冒頭はいつもより若干長めです。

【サブタイトル】
北野武監督の映画「ソナチネ」より引用しました。ご存じない方のために説明しますと、この映画はヤクザの映画なんですが、沖縄で静かに壊滅していくヤクザの姿を描いたものです。

<冒頭>
【海都テレビニュース】
海都支社の子会社「海都テレビ」で21時前とかその辺にやってるニュース番組です。テロップ等は報道ステーションを意識しました。フォントとかもうちょっと寄せれたらいいんでしょうけど、それはフリーフォントの限界ってことで勘弁してください。

<Aパート>
【計画】
第25話のAパートの最後での魔理沙と文のやりとりが元になったものです。概要としては、「海都支社の子会社の海都テレビを使って、市民と鉱員にデモを煽らせ、政府が黒北石炭株式会社の株式を手放さざるを得ない風潮を作る」というものです。案外失敗しそうな代物ですが、「海都支社はこれまで佐中国自治府を経済発展させてきたこと」「海都支社のプロパガンダ放送が非常に効果的であること」「政府内での意見形成を極めて容易に行えるようになっていること」「政府や佐中神道の威光が薄れてきていること」「海都支社が金を分捕ってきたがために、佐中国自治府政府の力が弱まってきていること」「市民の信頼が政府から海都支社に移り、独裁体制が崩壊しやすくなっていること」などの要因により、「この程度の計画でも十分成功する」と魔理沙たちは判断したようです。つまり、これまでの積み重ねによって成せた業なのです。特にプロパガンダ放送については、海都支社のやってきたことが本当に結果を出してきたので、簡単に事を進めることができたのだとか。まあ政権とった時のナチスと同じ手法ですね。

【第25話での魔理沙と文のやりとり】
先ほど、「魔理沙と文のやりとりが計画のもとになった」と述べたので、この謎のやり取りにどんな意味があったのか解説します。(前文:魔理沙の質問、後文:文の回答)

「例の政策の効果は?」「効果てきめんです。実際の経済変動と比例して、効果が強まってきています。」:海都テレビを使ったプロパガンダ政策の効果についての質問。海都支社によって佐中国自治府の経済水準が向上しているため、海都テレビの海都支社プロパガンダの効果が高まっている。
「では、政府の方は?」「経済変動と反比例しています。」:海都テレビの海都支社プロパガンダによって、「政府は無能である」という市民のイメージが強まりつつあるということ。
「海都と佐中の比率は?」「8対2です」:海都テレビと佐中放送協会の平均視聴率の比率のこと。海都テレビの平均視聴率は80%で、佐中放送協会の平均視聴率は20%となっており、海都テレビの方が圧倒的に多い。
「信頼度は?」「9対1です」:海都テレビと佐中放送協会の市民の信頼度の比率のこと。海都テレビの方が圧倒的に信頼されているということになる。
「では、先月作った例の施設は供用を開始しているか?」「すでに開始しています。」:海都スカイタワーのこと。これにより、佐中国自治府全土で海都テレビを受信できるようになり、プロパガンダ政策を拡大させることができることを示す。
「効果は期待していた通りのものか?」「ええ。」プロパガンダ放送に効果があり、政府の威光を薄れさせていることを示す。
「では、黒北間の対立は?」「煽ることが可能です。」:黒宮炭田と北狩炭田との対立のこと。計画の際、これも利用しようとしたが、譲渡の際に不利になるので最終的に利用しなかった。
「労使間の対立は?」「本部爆破以降深まってる気配はあります。」:本部爆破以降、政府の圧力によって上層部が労働環境を劣悪なものにしたため、労働者と上層部が対立し始めているということ。
「政府から一神会への圧力は?」「猛烈に強まっている模様です。」:本部爆破以降、税収を確保するために政府が猛烈に圧力をかけているということ。
「国民の一神会への印象は?」「最悪です。」:市民は徹底的にヤクザが嫌いだということ。


【大規模デモ】
独裁国家で大規模デモが起きるときって、国が滅ぶ前兆みたいなものですよね。ルーマニアとか。

【神都防衛軍】
そういえば佐中国自治府政府の軍隊について解説したことがなかったので、ここで解説しときます。
佐中国自治府政府は、当然のごとく軍隊を有しており、大きく四つの種類の軍隊が存在します。まずは陸軍。恒都市南部の恒都基地を拠点としており、陸上戦を専門とします。次に海軍。青島南部の海満基地を拠点としており、海上戦や深海戦、上陸戦を専門とします。そして空軍。こちらも恒都基地を拠点としており、空中戦を専門とします。最後に神都防衛軍。佐中市の川又基地と守宮市の守宮基地(軍港)を拠点として、首都の佐中市(特に佐中大神宮)を防衛することを専門とした軍隊です。陸海空が統合的に運用されています。佐中国自治府政府軍の中でもエリート部隊であり、陸海空の各部隊から選び抜かれたエリートのみが所属しています。装備はいずれも第二次世界大戦時の日本軍に毛が生えた程度です。なので、NDF海都方面軍と戦闘状態に入ることを恐れているんですね。文はこれを利用したわけです。

【NDF海都方面軍】
こちらは第23話で出てきた、ニコニコ鉄道海都支社の軍隊です。海都藩のなかに拠点を置けないので、政府から統治権を譲渡された神湖藩南部にある神湖基地を拠点としています。陸海空と部隊が分かれてはいますが、いずれも統合的に運用されており、装備はいずれも最新鋭のものです。ちなみに、近く別のところに新基地を作る計画があるそうです。

【一神会の鉱員への脅迫】
ストライキなんかせんと、さっさと働けゴルァ!!!!」ってことです。

【政府の謝罪】
独裁政権が市民の鎮圧すらできず謝罪でしか世論をコントロールできない、つまりそれほどまでに政府の力が弱くなっていることを表しています。

幽々子の役割】
妖夢はあくまでアナウンサーなので中立の立場で話していますが、幽々子は海都支社よりの意見を述べています。これにより、市民が海都支社を支持するような流れになっているわけです。

アイキャッチ①>
【官公庁通り】
官公庁が立ち並ぶ通りです。霞が関みたいなもんでしょうか。

<アイキャッチ②>
【黒宮港跡】
青北貨物線の影響で廃止されてしまった港です。本来ならばそのまま使いたかったのですが、A9の仕様上、貨物港を1マップに4つしか置けないので、廃止となってしまいました。ARTDINKが悪い。

<Bパート>
【石炭事業が海都支社のものに】
「あんなにうまくいくわけねえだろ!!!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、まあそこはフィクションなので・・・

【上層部の首】
「首は飛ばしたけれども、その後どうなったかわからない」というところが、今後の展開のヒントです。

【北狩炭鉱鉄道と黒宮炭鉱鉄道の整理】
石炭事業を海都支社の手中に収めたので、これ以上別会社扱いするのもどうだろう、ということで、近代化等々の事業を行うことにしました。主な事業としては、「車両の近代化」と「青北貨物線ネットワークへの編入」になります。「車両の近代化」については、まあ見るからに車両が古いし、青北貨物線に対応してないので、まとめてアップデートを図るというものです。「青北貨物線ネットワークへの編入」については、北狩炭鉱鉄道と黒宮炭鉱鉄道はもともと近くの港から石炭を輸出するために敷かれた鉄道で、港が中心となった路線ネットワークが築かれていたのですが、海都支社に編入後はそれが青北貨物線へのアプローチ線が中心となったネットワークに再編される、ということです。ネットワークの詳細は、あんまり考えてないので長くなるので省きました。

【北狩本線からの直通普通】
「せっかくだし、直通列車走らせちゃおう」という軽いノリでできたものです。テロップで表示しましたが、実際に乗り入れるのは半数程度で、残りは今までどおり北狩山どまりです。そうしないと、北狩山駅が完全に空気と化しちゃうんですよね。

【路線図】
多分動画内のものは見にくいので、下に貼っときます。Nisさん作成です。




というわけで、第26話の解説は以上です。それではまた次回。