前略、台北より。

MOTOR-MANの日記です。

24歳で育児に参加してみたら、『コログ』になっちゃった話

「もう疲れちゃって 全然動けなくてェ・・・」

 

みなさんは、この「コログ」というキャラクターをご存じでしょうか。「ゼルダの伝説」シリーズに登場するキャラクターで、最新作「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」では、各地で友達に置いてけぼりにされた際に上記のセリフを発しています。このコログをうまく友達のところにもっていくとアイテムがもらえる、というのがミニゲームとしてあるのですが、大体のプレイヤーは途中からめんどくさくなって放置するか変な遊びに使うようになります。

そんなわけで、いつも各地で疲れ果てているコログですが、ここ数日に育児に参加した結果、見事に「もう疲れちゃって 全然動けなくてェ・・・」という状態になったので、そのレポや感じたことを書かせていただきます。駄文ですが、よろしければ最後までお読みいただければ幸いです。

 

  • きっかけ

私には10歳ほど歳の離れた現在海外在住の兄がいます。兄は数年前に結婚し、四年前と一年前にそれぞれ男の子を迎えました。そんなわけで兄は絶賛育児中なのですが、その兄と子供たちが8月下旬に実家の方に帰省することとなり、実家で親の脛をしゃぶりまくっている私は兄の育児の手伝いをすることとなったのです。

(※ニートしてるわけではなく、大学卒業が6月で入社が来年4月なだけです。)

実家の方に帰省するのはおよそ一週間で、その間兄の奥さんは仕事の関係で東京の方に行くこととなり、兄・私の両親・私の四人で四歳と一歳の男の子2人の面倒を見ることとなったのです。

私は数年間台湾に住んでいたこともあって、四歳の子は三年前に一度会ったっきりで一歳の子は初対面という状況でした。まあ四歳の子は三年前に一度会ったことがある、と言っても要するにその時は一歳なわけですから、「まあ覚えてないだろうし、実質両方とも初対面だなあ・・・」「懐いてもらえるかなあ・・・」ということばかりを心配していました。私自身子どもは好きなのですが、子どもに嫌われたらどうしようもないですからね。

そんな感情ではありましたが、四歳の子が私同様鉄道好きでプラレール好きということを聞き、我が家に十年間眠っていたプラレールを整備して対面の時を迎えたわけです。

 

  • 怒涛の日々・・・

いよいよ対面の時を迎え、一週間の本格的な育児が始まりました。

そしてまず最初に気づいたことですが・・・とにかく元気。深夜に飛行機に乗って朝に着くフライトだったはずなのに、四歳の子は実家に向かう車の中でずーーーっと喋っています。さすがに一歳の子は寝ていましたが。確かに兄から電話などで「とにかく元気だよー」とは聞いてました。しかし、本当にここまでとは・・・。

この元気さを思い知らされたのはその翌日と翌々日のこと。翌日はまず午前中に近くの大きな公園の屋外プールに行って一緒に遊んだのですが、まあ当然大はしゃぎで遊ぶわけです。そして昼前に人も多くなり疲れもしたので「そろそろ帰るかー」と言って帰宅し、シャワーを浴びて着替えた後、「疲れたからひと眠りでもしたいなあ」だなんて思うわけです。そんな時に四歳の子はこう言いました。

「お兄ちゃん!!!プラレールしよーーーー!!!!!」

満面の笑みです。屈託なんて全くない。

「いいよーーー」と言いつつ、内心「うせやろ・・・」と思ってました。しかし、思い返せばこれはまだ序の口で、もっとすごかったのはさらにその翌日のことです。

先述しましたが、甥っ子は私同様鉄道好きで、プラレールで遊ぶのが大好きです。実は、過去にプラレールを送ったりもしました。それならば、と同じ鉄道好きの身として「電車に乗って鉄道博物館に連れて行ってやれば、さぞかし喜ぶのではないか?」と考えました。私の実家は佐賀県にあり、その近辺にある鉄道博物館といえば九州鉄道記念館です。片道2時間くらいかかる旅程ではありますが、ルート次第では特急や新幹線に乗れますし、海外生活で電車にあまり乗れてなかったであろう甥っ子には喜んでもらえるのではないか・・・そう思い、計画しました。

しかしはっきりと言いましょう、「見通しが甘かった」と。

翌日、佐賀駅であらかじめ予約していたきっぷを受け取って特急と新幹線に乗り、九州鉄道記念館の最寄り駅である門司港駅を目指しました。その時一緒にいたのは、私・兄・私の父・四歳の子・一歳の子の5人で、大人3人で子供2人を見る体制です。これだけいれば、まあ自分に何かあっても大丈夫だろうし、疲れもそこまでないだろうと思っていました。この時までは。

私は物心ついたときから電車が好きなのですが、そんな私は幼い頃電車に乗ると必ず「黙って席に座って景色を見ていた」のです。私の記憶でもそうですし、両親の思い出話でもそのようです。そんなわけで、私の中に「電車が好きならば、電車の中でなら大人しくして落ち着いて楽しんでくれる」という思い込みがありました。しかし、これはどうやら私だけの事例のようで、結果から言えば甥っ子が電車の中で落ち着くことはなく、むしろ真逆でした。

まず始まったのは「テーブルをどれだけ静かにしまえるかゲーム」です。具体的にどういうことかと言うと、特急や新幹線に乗ると飲食などを行うために弁当や飲み物を置くテーブルがありますが、これをどれだけ音を立てずに定位置に戻せるか?というものです。大人なら30秒で飽きそうなゲームなのですが、幼児がこれをやると一時間くらい続くのです。一時間です。飽きずにずっとやってました。「いや飽きろよ」と内心ずっと思っていましたが、飽きる気配はゼロです。最初は「甥っ子に勝たせてあげよう」と思ってわざと音を立ててたりしましたが、これが20分くらい続くとものすごく面倒になって、もう本気で音立てないようになりました。とにかく終わらせたいので。

ようやくそのゲームに飽きてくれると、その次に始まるのはマジカルバナナやしりとりです。これが残り時間ずっと続きました。こういった言葉遊びが大人とかならまだ全然いいのですが、相手は四歳の幼児なのでその子が知っている語彙に限りがあります。つまり、マジカルバナナやしりとりをしつつ、「この子はどの言葉なら知ってるんだ?」という探りがあります。要するに、思いついた言葉を言っても「なにそれ」と言われ、別の簡単な四歳が知ってそうな言葉を出す必要があるのです。こうなると、ただのマジカルバナナやしりとりでも頭をひたすら回転させないといけません。人生でここまで頭を使ったマジカルバナナとしりとりは初めてだったと思います。

自分も何とかして休みたいので、「ほら電車速いねえ、お外見てごらん」とか「落ち着いて座ってるといいことあるよお」とか言って、なんとか落ち着かせようとするのですが、それで子供が落ち着くのは30秒程度のものですぐに「ねーねーマジカルバナナしよー!!!」の一言が発せられるのです。途中頭をぶつけて大泣きしたので、そのことを利用して「そんなに動いてるとまた頭ぶつけるよ」とかも言ってみましたが、まあなんの効き目もないです。

乗り換え時もまた大変で、子供にとっては見るものすべてが新鮮なわけですから、走り回って色んなところに行きたがるし、階段を上り下りしたがるし、黄色い線超えようとするし・・・で、目が離せません。特に大変だったのは兄が仕事の電話で父が喫煙で双方一時離脱した時、一歳の子は大泣きし始め、四歳の子が走り回ってどこかに置かれていたぬいぐるみを取ってきたのです。一歳の子は落ち着かせないといけないし、四歳の子は変なところに行かせないようにしつつぬいぐるみを返させないといけないし、「え?どっちから対応すればいいの?」となったのです。「しっちゃかめっちゃか」という言葉はこの時のためにあったものだと思います。最終的に、兄をむりやり巻き込む形で解決を図ったような覚えがあります。

最寄り駅から門司港駅に至るまで片道2時間、往復で4時間ありましたが、これがずっと続きました。自分は電車の旅は落ち着いていてものすごく好きなのですが、ここまで落ち着きも楽しむ隙も無かった電車旅は初めてです。

大変なのは到着してからもそうです。移動の際には前触れもなく「おしっこもれそう・・・」と言い出すし、食事中はずっと横でしゃべっているし、博物館の中では大興奮で四方八方を走りつくすのです。「あと10分したらジオラマの運転ショーが始まるから大人しくしててねー」と言っても聞くわけがなく、「あそこでプラレールしたい!!!」といってキッズスペースに全力で走り出す始末。かといってショーが始まれば落ち着くわけがなく、そこらへんで飛び回っています。もう止める気力も湧かないほどでした。朝から夕方帰宅するまでそんな感じで、これまでで経験したことのないような疲れが身を襲い、「体がいくつあっても足りやしない」というワードが常に脳裏にありました。

せめてもの救いは夜8時過ぎには寝てくれることだったでしょうか。それでも絵本3冊の読み聞かせをお願いされましたけど・・・。(4冊読み聞かせました)

 

  • そしてコログへ

翌日の朝です。朝6時半くらいに「昨日同様」一歳の子の泣き声と四歳の子の話し声で目が覚めました。「・・・朝から元気よのお」と思って体を起こそうとしますが、起きません。

あまりの疲労で、体が思い通りに動かないのです。

頭は完全に覚醒して目覚めていましたが、体はその真逆。まるで金縛りにあっているかのようです。その時に思ったのです、「ああ、これがあの時のコログかあ・・・」と。まさに「もう疲れちゃって 全然動けなくてェ・・・」の状態なのです。そしてこれまでゲームをプレイするたびに、コログをいじめてきたことを激しく後悔しました。ごめんなあ・・・。

そしてこの時、同時に「リビングに行きたくねえ」とも思いました。このまま二度寝して泣き声を聞いていないことにしたい、まだ寝ていることにして育児に参加しに行きたくないと思ったのです。なぜなら、この体でまともにできるわけないとうのと「また『アレ』を一日相手に・・・?」という恐怖の感情が湧いていたからです。つまり、起きたことにしたくなかった。せめてもの時間稼ぎをしたかった。大変情けない話ですが、この時の私はそう思ったのです。

しかし眠れるわけがありませんでした。聞いたところによれば、赤ちゃんの泣き声というのは必ず人が不快に感じるようになっているそうです。そうでなければ、親が起きず対応できないからということだそうで。二度寝を幾度となく試みますが、そんな環境下で頭と体が休まるはずはなく、数十分して無理やり体を起こしました。その足で台所に置いてあるニンニク卵黄・ビタミンC錠剤・黒酢・コーヒーをがぶ飲みし、無理やり精力確保して育児に向かいました。こういったことはこの日以降、育児が終わるまで毎日続きました。

しかし結果からして、こんなことをしても徒労にすぎませんでした。体力ゲージが10%しかない状態からモノの力で無理やり20%に戻したところで、一時間くらい子どもの相手をすればその10%は消えてしまいます。目の前にいる子どもは確かにかわいいのです。そのつぶらな瞳や子どもらしさは「かわいいなあ」と思わざるを得ません。しかし、同時にしんどいのです。その声を聴くことや相手をしてあげることが。子どもは朝起きてから夜寝るまで同じテンションでずっと元気です。これをまともに相手していると、体力が全く持たないのです。あの体力は本当にどこから来るのでしょう?本当に分けてほしいくらいです。

それと同時に、だんだんとイライラするようになりました。いくら注意しても危ないことはしようとするし、走り回るし、兄弟喧嘩はするし、大人しくしてくれないし・・・自分が怒鳴り声を上げようとしてそれを喉元で飲みこむことが何回かありましたし、実際強く言って泣かせてしまって「情けない大人だなあ・・・」思うこともありました。よくショッピングモールなどで自分の子供に強く言う母親を見かけ、そのたびに「あそこまで強く言わなくていいのに」と思っていたのですが、今ならその気持ちがわかります。確かに強く言いたくなるし、怒鳴って「しまう」。決して怒って泣かせたいとかじゃないけども、あまりに思い通りに行かずにこうなってしまう。その気持ちが大変理解できます。

この日以降、私は一日のうちに何回か子ども二人が行かない部屋に行って横になるようになりました。これはあまりにきつそうな私を見た母親の配慮で、こうでもしないと体と精神がもたないことを察してくれたのです。体は疲労で常にフラフラな状態で、精神は今にも何かが切れそう。育児に参加した期間のうち、半分はこんな感じでした。私は幼い頃から喉が弱いのですが、この期間で疲労で体の免疫力が落ちたのか、喉が若干痛くなりました。(育児が終わって疲労が回復し始めたら治ってきました。)

こうして「コログ」の状態で数日間ずっと育児に参加した私ですが、その時に思っていたのは「早く寝てくれ・・・」「疲れて寝てくれないか・・・」ということ。一歳の子はお昼になると数時間寝てくれるのでまだいいのですが、四歳の子はお昼寝は全くせずに朝から晩までずっと元気なので、どこかで隙を見て休まないと体を休める期間がどこにもないのです。いくら可愛いと思っていても、その可愛さにつきあう体と心の余裕が出来ないのです。

せめてもの救いは先ほども言った通り、夜8時過ぎには寝てくれることで、そこでようやくひと段落でき、自分の時間が作れるのです。しかし、朝から疲れ果てている私に自分の時間を趣味等に費やすことなどできるわけがなく、そのまま疲れ果てて寝る毎日でした。

この状態になってからというもの、せめて子どもの前では疲れを見せないようにと笑顔でふるまい、およそ3日ほど育児に参加しました。最終日は昼頃に兄一家が私の父が運転する車で母方の実家へ向かい、子どもたちとお別れしたのですが、そのお別れが終わった瞬間に倒れるようにしてソファにもたれかかったのを覚えています。

 

  • 育児参加して思ったこと

まず、およそ一週間の育児参加で思ったことは「『かわいい』と『しんどい』は両立しうる」ということ。自分は育児参加する前、「まあ子ども好きだし、かわいいし、大偉丈夫でしょ!」くらいに思っていました。しかし、育児はこの「子どもかわいい」とか「子ども好き」とかそういうものでどうにかなるものではないのです。確かに目の前にいる子供はすごくかわいい。でも、その子供に体力と心がついていかず、すごくしんどい。「かわいくて癒される~」とか、そんなことはないのです。Twitterを見ていると「育児辛い」とかそういうレポ漫画をよく見かけますが、これまでの自分は「自分の子供なのにそこまでイラついたりするもんなんか・・・?」などという思いがありました。しかし、実際に育児を体験してみると「なるほど、こういうことか・・・」と思わざるを得ませんでした。

そして、昨今の育児についての社会の動きに納得も出来ました。これほど大変なことを女性一人でやる、というのは間違いなく大変です。特に女性の社会進出が進む昨今において、女性だけが仕事に加えて育児もやる・・・だなんてことは間違いなく無理で、間違いなく夫の協力が必要不可欠だと感じました。いや、協力というより共同作業にすべきとでも言いましょうか・・・。道理で、昨今で男性の育休取得が普及しつつあるわけだと納得しました。というより、むしろ男性の育休取得が始まる前、女性はどうやって子育てしていたんでしょう?これを全部一人でしていたんでしょうか・・・?これを全部・・・?絶対病むじゃない・・・。そう考えると、もしかしたら男性の育休取得の普及は遅いくらいではないかとすら思います。

それに、たまにTwitterとかで「てめえが産んだわけじゃないんだから、男性の育休とか甘え」みたいな話をみかけますが、ほならね、お前一回一日でいいから育児やってみろと、これを十数年間365日無休無給でやらないといけないと考えてみろと、私はそう言いたいのです。もし自分が専業主夫として毎日家事と育児をやっているとして、パートナーが平日は全く家事にも育児にも参加せず、休日は昼に起きてきてただただ酒飲んでテレビ見て寝るだけだったら・・・まあキレ散らかしてるでしょう。毎日疲れ果てた上に自分の時間なんてものはなく、毎日目の前のことに必死なのに、パートナーがただただ悠然と過ごしていたら、一ヶ月くらいで大いにキレて離婚とかする自信があります。確かにパートナーの方も仕事で疲れているし稼いできているのは確かです。でも専業主夫だからといって楽しているかというと、全くそんなことはない。こちらもまた戦いで、しかも自分の方は無休かつ無給ですから。そりゃあ怒るでしょうし、「なんで手伝わんのじゃてめえは、ハッ倒したろか」くらいの感情が起こるのはいたって当然です。そういうツイートを見て女性を叩く人をTwitterで見かけますが、育児をやってみて、そういう人は本当に何もわかっていないのだと、そして女性がそういう風に怒るのは必然であると理解しました。

そういえば以前、検討大好き総理が「男性育休期間中の資格取得」とかいう戯言をほざいていたのですが、これははっきり無理だと実感しました。実は、私は来年4月から入社する会社の都合で秋に資格試験を控えており、現在勉強の真っ最中です。そのうえ、育児参加期間中に会社主催の模試があり、隙を見つけてその資格試験勉強と模試受験をする必要がありました。当初は「まあ夜は自分の時間になるし大丈夫でしょ」と思っていましたが、結果としてそんなことはなく、あまりに疲れ果てて勉強するにも頭は回らないし、模試受験の際もリポビタンDやらを飲んで気力回復を図りましたが、正答率は半分を下回る結果でした。以前は正答率が8割近くあった試験なのに、です。こんな状態になりうるものなのに、どうやって「育児しながら資格取得」なんてことができるでしょう?たった一週間育児をやってみただけでこうなって思うのですから、政治家や官僚には育児を全くしたことない人が多すぎるのではないかと思います。

そして他に思ったのが、保育士の給料についてです。Twitterなどでもよく「保育士の給料が低い!」という話題を目にします。保育士という仕事は「日中、数十人程度の幼児を預かって世話をする職業」で、言い換えれば「これほど元気な子供数十人の様子を見て、なおかつ危険なことをしないようずっと目を見張る職業」です。ええ。これを「数十人」ですよ。数十人。しかも数十人になったからといって数十倍になるわけでなく、相乗効果みたいなのがあって、子どもは集まれば集まるだけ一人当たりの騒がしさが増すのです。今回の育児体験でもそのようなことがあり、四歳の子と一歳の子のどちらか一人しかいない状況であればある程度コントロールできるくらいではあるのですが、両方揃ってしまうと、一歳の子が四歳の子が作った積木をお城を壊して四歳の子が泣き出したり、四歳の子が一歳の子にいたずらし始めたり、四歳の子がやった危ないことを一歳の子がやりだしたり、とまあ二人そろうとドラゴンボール孫悟空ベジータみたいに、騒がしさがフュージョンして何倍にも膨れ上がるのです。これが数十人規模なわけですから・・・まあもう・・・なんか想像したくないです。とにかく言えるのは、間違いなく骨が折れまくる職業なのに手取り14万とかそれくらいしか給料がない、ということ。絶対におかしい。多分手取り40万とか50万とか、それくらいじゃないと見合わない仕事ではないでしょうか。「子供を育てる」ということは間違いなく大変です。たった一週間でそう思わざるを得なくなるのです。保育士さんなんてどれほど大変な職業なのでしょうか・・・。

最後に思ったのは、親のすごさです。母親に「あの二人、元気ね・・・」と話しかけたところ、母親は「でも昔はあなたもああだったよ」と言われました。「すいませんでした・・・」というしかありませんでした。多分相当大変だったと思います。それでも、親は自分をここまで育ててくれたわけです。その陰には色んな苦労と犠牲があると思います。そしてもう一つ親のすごさを感じたのが、その仕事量。両親は育児と並行して、料理・洗濯・皿洗い・仕事といったことを平然とこなし、なおかつ子供のあやし方も非常にうまいのです。子供のあやし方については経験に裏打ちされたものだと思いますが、でもその育児と並行していくつもの家事をスピーディーにこなす姿に「ああ、すごいなあ・・・」と思わざるを得ませんでした。そして、育児だけでへばってしまった自分が情けなく感じました。「親になる」ということはこういうことなのかな、とそう痛感せざるを得ませんでした。「親は偉大」という言葉がありますが、この言葉を今身に染みて感じています。

 

  • おわりに

というわけで、自分が一週間育児に参加してみて体験したこと、感じたことを書き連ねてみました。見返してみると半分愚痴に見えるかもしれませんが、自分としてそんな悪いことだったとは思っていません。やはり、子どもは可愛いなあと思いましたし、実際やってみて楽しかった部分も多かったのです。最後あたりは子どもの扱いに慣れたところもありますし。四歳の子と一歳の子にはしっかり懐かれましたし、なんなら「一緒に寝よう」「お兄ちゃんの隣でごはん食べたい」って言われたくらいですから、に自分のやったことは悪くはなかったと思います。

でも、やはり育児は大変なのだと。自分が想像していた数十倍数百倍も大変なものなのだと。そう感じたので、今回こんな文章を書いてみました。

最後に、長々と駄文を読んでいただき、ありがとうございました。とりあえず、この数日はゆっくり過ごしつつ資格勉強をしたいと思います。

それでは、ご一読ありがとうございました。

 

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スターラックス航空840便(JX840便) 桃園→福岡搭乗記&出入国備忘録

みなさん、こんにちは。先日、台湾から2年半ぶりに帰国したMOTOR-MANです。湿度がバカ高い国から帰ってくると、日本は涼しくて快適に感じます。このままかき氷でも食べて体温をそこはかとなく冷やしたいものです。

 

さて、そんなわけで台湾から久々に帰国してきたわけですが、その帰国の際に「スターラックス航空」なる航空会社を利用しました。詳しいことはGoogle先生に聞いてくださいという感じですが、簡単に言えばこの会社は台湾第三の航空会社で、2020年1月に運航を開始した会社なのです。

 

2020年1月。そう、ちょうど忌まわしきコロナが感染拡大し始めた時期です。言い換えると、運航開始したらコロナのせいで誰も乗らなくなってしまった会社なので、搭乗記等が結構少なく、私のTLに住まうオタクたちはその全容を今日に至るまで知ることのできない会社なのです。私も今回の利用が初めてでしたし。

そんなことはつゆ知らず、搭乗直前にこういうツイートをしたわけですが、思った以上に反応があり、RTなどをしている人の反応を見ると、スターラックス航空はかなり注目されている様子でした。さらに見ていくと、↓のようなツイートが。

・・・なるほど。私もインターネッツに住まう一介の承認欲求モンスター。注目を浴びれるとあっては、書かないわけにいきません。しかし、私はコミケに同人誌を出すノウハウもなければ、コミケの時期は台湾に戻っているため、「コミケで注目されまくって承認欲求を満たし、その後焼肉で食欲も満たす」という事は叶いません。ですので、今回はこのブログで、皆さんにスターラックス航空の搭乗記を読んでいただけたらと思います。ついでに、コロナ渦の今、出入国はどんな感じになっているのかも紹介させていただけたらと思います。

 

尚、搭乗時にはこんな記事を書く気なんてさらさらなかったがために、写真はそこまで撮っておらず、したがってこの記事で掲載している写真も結構少なめです。あらかじめご了承ください。

 

 

・日本(福岡)-台湾の航空便の現況

さて、本編に入る前に日本と台湾を結ぶ航空便の現況について軽く触れておきたいと思います。コロナ前は全国各地の空港に就航していた台北便ですが、現在就航している空港は、羽田・成田・関西・福岡のみのようです。航空会社についても、JALANAチャイナエアラインエバー航空・スターラックス航空といったレガシーキャリア(LCCじゃないやつ)がメインで、LCCはそこまで運航していないようです。福岡に限って言えば、チャイナエアラインエバー航空・スターラックス航空のみが就航しています。運航日も変化があり、コロナ前は毎日数往復運航されていましたが、現在は週2~3に一往復といった様子で、便数が完全に減少しています。さらに、乗客が少なくなったこともあってか、運賃も2倍ほど高くなっています。福岡-桃園であれば、台湾発着で発券すると往復およそ8~10万円ほどで、コロナ前が4万~5万ほどであったことを考慮すると大変高騰しております。今は円安の影響もありますし。今回スターラックス航空を選んだのも、実はそんな中で運賃が一番安く使いやすかったから・・・という理由があります。つまり、日本-台湾の航空路線はコロナ前からすると信じられないような状況になっているわけです。

 

 

・台湾からの出国

さて、本編です。今回利用するスターラックス航空840便は10時30分出発の便であるため、9時前に桃園空港に到着しました。桃園空港は出発の一時間前までにチェックインしないといけないので、割とギリギリです。しかし、今はコロナ渦でそんなに乗る人もいないだろうし、まあこれくらいで大丈夫だろうなと甘い判断をしました。それに、桃園空港は出国前のエリアはレストラン数軒とSIMカード売り場くらいしかないので、早く来て手続きを済ませても、時間のつぶしようがないのです。展望デッキに行くにしても、わざわざ第二ターミナルにいかないといけないので、それもまためんどくさいのです。(スターラックス航空は第一ターミナル発着)というわけで、油断に油断を重ねて桃園空港に到着したわけですが・・・

まあ、人がいない。ほんっっっっとに人がいない。

以前、桃園空港に行ったことのある人は驚かれるかもしれませんが、本当に人がいません。ショッピングセンターだと閉店決定レベルです。そのせいか、カウンターも6割くらい閉まっており、スターラックス航空含め開いているカウンターについても、列に並んでいる人がいつもより少なかったです。そのせいか、いつにもまして照明が薄暗い印象を受けました。

 

そんなわけで呆然としつつ、搭乗手続きをしていきます。スターラックス航空のカウンターは6番カウンターになっており、福岡のみならずペナンやバンコク行きの便の手続きも受け付けていました。しかし・・・それでも窓口は約3つしか置けておらず、6番カウンターにある窓口のうち半分も使っていませんでした。3便同時に受け付けているにも関わらず、カウンターはかなり少なく、それでいて列に並ぶ人は平常時よりも少ない。・・・これがコロナ渦における国際線なのです。こんなのが2年も続いていると考えると、航空会社は本当に苦境に立たされているのだと感じさせられます。

ならば手続きに時間がかからなかったのかというと・・・それは否です。確かにコロナ渦によって乗客は大きく減少していました。しかし、コロナ渦であるがために、搭乗に必要な手続きや書類が増えたのです。現在、日本に入国する場合であれば、入国72時間前に取得したPCR検査の陰性証明やワクチンの接種証明が必要となります。これに加えてMySOSというスマホアプリをダウンロードし、書類をアップロードする作業も必要となります。(詳しく知りたい人は厚労省のHPをご覧ください。)自分は前日までに書類をすべて用意し、必要な手続きをすべて終わらせていたため、「手続き自体は」スムーズに終えることができました。しかし、問題はその手続きに至るまでの時間です。やはりそうした書類や手続きをしていない人はおり、そういった人がアプリを開いたり書類の確認をしたり・・・で時間がかかり、結果として手続きするまで結構列に並んで待たされました。そのうえ窓口も少ないため、その少なさが待機に拍車をかけます。僕の前には10人いないくらいの人しか並んでいませんでしたが、手続きするまでに2~30分は列に並んで待ったかと思います。

というわけで割とギリギリで搭乗手続きを済ませ、台湾を出国しました。この出国手続きあたりはコロナ前と変わりありません。ただ、違うところをあげるとすれば、それは圧倒的に人が少ないところ。手荷物検査にも、出国審査にも、人はほとんどおらず、列すらありませんでした。そうなってくると、搭乗ゲートのエリアも人はまったくいません。

この写真は出国審査を済ませ、搭乗ゲートに向かう途中の通路の様子です。コロナ前は人でごった返していたエリアですが、今回私が使ったときにいたのは防護服を着た職員の方一人。免税店のエリアも当然人はおらず、半分くらい店は閉まっており、特にOMEGAなどのブランド品の店やレストランはシャッターを下ろしていました。その様子はさながら閉店間際のショッピングモールのようで、いつか見たピエリ守山だのの光景そっくりでした。

 

 

・スターラックス航空に搭乗&サービス等々

と、ここまでつらつらと暗い感じの話題を書いてきましたが、いよいよ本編です。お待たせして申し訳ありませんでした。

今回のJX840便は一番端のA1ゲートからの出発でした。小型機が発着するエリアで、隣には香港行きチャイナエアラインのA321neoと、マカオ行きスターラックス航空のA321neoがいました。A321neo天国か?

隣にいた香港行きチャイナエアラインA321neo

さて、10時になって搭乗開始になったので、いの一番に乗り込みます。今回の乗客はおよそ10人程度で、並ぶことなくスムーズに乗れました。というか、ゲートに向かう人が少なすぎて「え?これ優先搭乗の時間?」と思わせられたくらいです。実際はビジネスクラスの定員が少ないのと乗る人がいなさすぎて、優先搭乗すらなかったようですが。

そしていよいよ2年半ぶりに飛行機に乗り込みます。この写真で分かる通り、スターラックス航空の飛行機の床はマット部分を除いて、木目調のシートが敷いてあるようです。トイレなどもこのような感じでした。

機内ですが、座席構成はビジネスクラス4~6席とエコノミークラスというもの。写真を撮っていませんでしたが、ビジネスクラスはかなりラグジュアリーな感じがあり、イメージとしてはサフィール踊り子のプレミアムグリーン席の色違いのような感じです。サフィール踊り子に乗ったことありませんけど。

エコノミークラスについてですが、座席はダークブラウンの落ち着いた配色になっており、席感覚は広くもなく狭くもなくといった感じです。LCCより少しマシといった程度でしょうか。肝心の座り心地ですが、こちらはシートが結構固く、そこまで快適というほどではありませんでした。まあA321neoは短距離便でしか乗らないでしょうから、それならこれでもまあいいかなという感じです。しかし、配色が機内の落ち着いた雰囲気にかなりあっており、全体的に優雅で落ち着いた雰囲気となっていました。「台湾のエミレーツ航空」を目指いしているのもわかる気がします。

ちなみに、写真にあまり人がいませんが、これは自分が一番に乗ったからというわけではなく、福岡につくまでこんな感じで人が乗ってませんでした。多分この便赤字だと思います。

次に機内エンターテイメントについて。提供されているエンターテイメントサービスは、映画・テレビ番組・音楽・ルート案内・ゲームといった感じです。映画はアメリカのものが、テレビ番組は台湾のものが中心で、種類はほかの航空会社に比べるとかなり少ない印象を受けました。また、字幕や音声も英語と中国語にしか対応していないものが多く、日本語で見れるのは名探偵コナンくらいでした。音楽については結構J-POP多かったんですけどね。また、Wi-Fiもあるのですが、こちらは有料で、なおかつテキストでのやり取りしかできないのだとか。おそらく機内からTwitterやったりYouTube見たりといったことはできないでしょう。

ここまで書くとそんなに良くない印象を受ける機内エンターテイメントですが、その中で面白かったのがルート案内です。こちらは地図を表示するだけではなく、カメラを切り替えてコクピット視点のバーチャル風景を楽しめたり、飛行機の3Dモデルを360度嘗め回すように見ることができるなど、飛行機オタクなら垂涎ものの一品でした。多分これを搭乗時間ずっと眺めてるオタクとかいるんじゃないでしょうか。それくらい良いものでした。

あと、スターラックス航空ではイヤホンではなくヘッドホンが配布されたのですが、普通こういうのってイヤホンじゃなかったですっけ?どうでしたっけ?

さて、お待ちかねの機内食です。今回搭乗したJX840便のメニューですが、その名も「白身魚フライの台湾風焼きそば」だそうです。うまそう。これに、フルーツとシュークリーム、野菜ジュースがついています。見た目からして完全にうまそうです。

それではまず、このメインディッシュたる焼きそばから実食。肝心の味は、麺はボーノ、タレはグラッチェ、野菜はトレビアン、魚はハイ来ました超魚(ビバウオ)です。・・・完璧!うまい!これはマジで本当にうまい!!というか、ごはんが欲しくなる味でもある!!!うまい!!!おかわりがほしい!!!!!と思わせるくらいの一品です。機内食でおかわりが本当に欲しくなったのは初めてです。おかわりってもらえるんですかね。あっという間に完食してしまいました。可能ならばレシピ教えてほしい。

それでは次にシュークリームを。・・・これもうまい!!!少し硬めの生地にほどよい甘さのクリームがうまくマッチングします。かなりうまい一品です。このシュークリームを食べ終わった後、皿の回収とコーヒー(もしくはウーロン茶)のサービスがあったのですが、この甘さが残る口内にコーヒーの苦みが本当によく合う!!!飛行機の中で飲むコーヒーってただでさえおいしいのに、このシュークリームのおかげでうまさ倍増です。ここまで優雅な時間を機内で過ごしてもよいのか。そう思わせるほどの機内食でした。

ちなみに、野菜ジュースとフルーツは普通でした。それはそう。

 

最後に、CAさんのサービスについてです。今回搭乗したJX840便のCAさんのサービスはかなり丁寧でした。トイレに行く際にドアを開けていただいたりとか、かなり流ちょうな日本語で丁寧に接していただきました。コーヒーをお願いした際も、かなり丁寧に出していただきました。この丁寧さは、もしかしたら乗客が少ないゆえのものかもしれません。しかし、個人的にはチャイナエアラインエバー航空と比較して大変良いサービスだったと感じました。

 

まとめると、スターラックス航空は椅子が硬いといったところがあるものの、雰囲気もサービスも大変優れているなと感じました。おそらく、ほかの台湾系の2社よりもかなり良いと思いますし、個人的に高評価です。コロナ渦からのスタートという事で、雲行きが心配されている部分はありますが、このクオリティなら台湾航空業界の第三軸として大きな飛躍を遂げることができる会社だと感じました。台湾に再び観光で行けるようになったら、この記事を読んでいただいた皆さんにも是非乗っていただきたいものです。僕は8月にもう一回乗りますけど。

 

 

・日本への入国について

さて、本編は終わりましたが、最後に海外から日本へ入国する際どんな感じだったのか書いておきたいと思います。(あくまで福岡空港の事例です。)

先ほども触れましたが、現在日本への入国には「ワクチン接種証明」と「PCR検査での陰性証明」が必要です。この書類の写真をそれぞれ「MySOS」というアプリに登録し、審査を受けた後、出発地に基づく措置を受けて入国します。台湾やアメリカなどの国は、「ファストトラック」という措置を受けることができ、入国6時間前までにPCR陰性証明やワクチン接種証明を登録することで、空港での待機や検査が不要となるのです。

では、そのファストトラックを使える人はこれまで通り入国できるのかというと、それは否です。やはり面倒くさいことになっています。

日本に入国する際、MySOSアプリや書類の確認などがあるのですが、これが何回も何回も繰り返され、その後入国審査に至ります。この何回も何回も繰り返される書類の審査がすごく面倒なのです。面倒というか、すべての手続きを違う場所でやるため、何回も何回もターミナル内を移動しなくてはならないのです。福岡空港の場合ですと、まず最初に一番北の端の一階に行かされ、その次は二階、そのあと直進して二階、さらにエスカレーターを上がって三階の南の端、その後また歩いて二階の入国審査・・・といった感じで、ターミナルの端から端まで歩かされます。正直、「どこか一つの場所に集約したらいいのに・・・」と思いました。おそらく感染対策などで無理なのでしょう。そして、その移動を案内する職員の人もおり、おそらくあの日空港ターミナルを使った乗客よりも、その場にいた職員さんの数が多かったのではないでしょうか。職員の皆さん、お疲れ様です。

 

 

・まとめ

・・・といった感じで、2年半ぶりの日本帰国を遂げました。コロナ前と比較して、やはり変化した部分も多く、コロナウイルスがもたらした影響は本当に大きいものなんだなと強く感じました。この中で運航する各航空会社もつらいものがあると思いますし、早くこのコロナ渦が終結すればいいなと感じました。皆さんにスターラックス航空を体験していただきたいですし。

というわけで、今回の記事はここまでです。長文を読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

・おまけ

桃園空港で見かけた、スターラックス航空のA330neo。最近導入されたばかりのものだそうで、カクテルの提供もあるとかないとか。日本にも来てほしい。

 

<おわり>

意識高い系ってどこにもいるし、こういうものなんだな~って話

皆さんこんにちは。MOTOR-MANです。最近の台北もすこーしずつ寒くなってきて、いよいよ長袖を着ないといけない時期になりました。衣替えだるっ。

 

タイトルにもある通り、今回は意識高い系という人種についての話です。というのも、最近やたらと意識高い系について考えることが多かったので、「たまにはそういう感じのブログでも書いてみようかしらん」と思い、Twitterでアンケートを取ったところ65%の人から「書いて💛」とラブコールをもらったので、書いてみることにします。

証拠:https://twitter.com/motorman0119/status/1453804663661228037?s=20

 

さて、皆さんは「意識高い系」と聞いてどんな人種を思い浮かべますか?多くの方は地獄のミサワ先生が書いてるLINEスタンプみたいなやつを想像すると思います。大体あってます。そんな「意識高い系」という奴ですが、大学になると結構な感じでいるらしく、人脈とか価値とかをやたらと口にし、スタバで呪文みたいな名前のドリンクを飲みながら無印のマネキンみてえな服着てマッキントッシュをいじってるのだそう。

つい二年前あたりまでは「まあそんな野郎は日本だけで、台湾にまでは・・・」と思っていたのですが、まあこういう話をしているということは、存在したのです。意識高い系日本人留学生が。よくよく考えてみると、自らの意思で海外留学を選択する奴なんて、人並み以上の行動力はあるようなもんなので、こういう人間がいない方が不思議でした。

しかし、まあそんなやつは割と目立っちゃうし、なんか変な行動するし・・・で、色々人を不快にさせたり色んな意見を持たせてしまうのです。というわけで、今回はそんな意識高い系へのお気持ちを備忘録的に書き連ねていきます。

 

①なんだかおかしいゾの巻

さて、自分が意識高い系と呼ばれるものについて「ん?」と思うようになったきっかけは、とあるFacebookのグループです。これは「台湾に留学してる日本人学生のグループを作ろう」というお題目で、台湾各地に住む250人くらいの大学生が集まったものでした。主催は私が「意識高い系」と呼ぶ人物であり、私は同じ大学で以前何回かたわいのない会話をしたことがあったために、その人物より直接勧誘を受けてグループに加入することとなりました。インスタも相互フォローしてましたし。まあ、同じ台湾に住む日本人学生同士ですし、就職とかをいろいろ考えると、そういう繋がりはもっておいた方が良いに決まってるのです。何かお得な情報を得れる確率が高まるわけですから。

このグループにそういう期待をした人はかなり多かったようで、私の周りの人も大体がそんな感じで加入していました。まあそりゃ、留学生のグループに求められるものって情報とかつながりですし、何しろ主催は「台湾に留学する日本人学生グループ作りました!」みたいなゆるふわな感じのことしか言ってないので、それ以外の展開になることを想像できなかったのです。

しかし、そんなある日のことです。いつの間にかこのグループのホームページが出来ていました。そのグループを見るとこんな文言が。

 

「台湾正規留学生だけの手によって作られたメディア&コミュニティ。」

「台湾留学の価値を最大化する」

企業様との提携により、企業様にさらなる利益をもたらす事ができるような人材を育成

 

ん?

んん??

んんん???

んんんんんんんん???????????

 

あれ、これなんか思いっきりビジネスする方向になってね・・・・?

まあ、聞いてた話と違うわけですね。ゆるふわサークル的なものを想像していったら、いつの間にか意識高い系のビジネス要員になってるわけですから。うまいっちゃうまいです。それに、いつの間にか公式インスタグラムと公式YouTubeチャンネルと公式LINE出来てるし。草。

冷静にそのホームページに書かれてるサービスを見てみると、「台湾留学に至るまでをサポート」「中国語レッスン」「台湾留学生コミュニティ」「インターン提携と企業説明会」と書かれてます。つまり、かつてのイギリスの福祉政策の「ゆりかごから墓場まで」よろしく、「入学から卒業まで」を面倒見ますよと言ってるわけです。学生がここまで手厚くやってくれるわけですから、これから留学を考える人からしてみればありがたいものでしょう。しかし、この活動内容を知らせずにメンバーを集めるというのは、半ば詐欺に近い手法なのではないでしょうか。それとも、こうでもしないと人が集まらないとでも思ったのでしょうか。

それに、もし利用者から金をもらってこれをやるとしたのなら、その金はどうなるのでしょうか。協力した人で割り勘?それとも主催の独り占め?まあ幸いなことに、現在まででこのサービスすべてが稼働しているところを見たことがなく、つまり今のところタダ働きはさせられていません。

 

そんな半分詐欺な感じの手法をとった意識高い系ですが、彼はそれなりに会社を興したりYouTubeやインスタなりをやっているわけです。当然そこには自己紹介があるわけで、そこにはこんな文言が。

 

出口にあたる就活の部分を手助けする「(FBグループ名)」を設立。2021年10月1日時点で、台湾留学生のメンバー数は25〇人。

 

いや、まあ間違ってねえけどよお・・・。それってつまりさあ、結局半分騙した感じで集めた人を自分の肩書にしたってことじゃんか・・・。

 

まあつまり、我々は意識高い系のビジネスと肩書の養分にされていたわけです。若干腹立ちますね。

しかも、このグループは別の日本人の先輩のアイディアを半ば強引に奪い取って作ったのだそうです。つまり、自分が作ったわけではないふにゃふにゃの基礎を、騙し半分で固めたようなもの。それをさも自分が全てやったかのように喧伝しているわけです。こう一連の文章を読んでくると「うわこいつめっちゃやべえじゃん」となってきた方も多いのではないでしょうか。私もです。

 

また、彼は会社もやっており、その会社では「日本企業と中国市場を橋渡しする」みたいなことが書かれてました。参入サポートや市場レポートの提出をしているのだそうです。

 

 

②これは結構怪しいゾの巻

「この時点で結構怪しいじゃん」という方もいらっしゃるかと思いますが、それでも僕個人としては「えー・・・うーん・・・」みたいな感じで、適当にしてました。一応今のところ実害は出てませんからね。しかし、250人もいるとこういうことに対して何か言う人もいます。

というわけで、Twitterの台湾界隈で軽く炎上しました。すんごい軽く。炎上の趣旨は上記と同じような感じで、「なんか聞いてたんと違うぞ」「マネタイズしたらどうするんだ」とか言われてました。炎上したら鎮火が必要になりますから、責任者は何かしらの対応を取らざるを得なくなってきます。しかし、意識高い系というのは、大体のネットのメディアに顔を晒して手を付けていますから、Twitterも当然やっていました。というわけで、彼も鎮火すべくツイートをしていました。後述しますが、彼はすでにTwitterのアカウントを消してますから、完全に本文を引用することはできませんが、内容としては、

 

「マネタイズの話があった。今はマネタイズする気はないが、今後は検討したい。」

 

うん、君ア〇だろ。

幸いなことに炎上した範囲が小籠包サイズの小ささだったので、時間とともに鎮火しました。しかし、炎上対応としてこれはどうなんですかね。やってることが失言政治家なのよ。もしこれが割ーとでかくて、君の会社やらこのグループやらを派手に巻き込んだ炎上だったら、どうなったんだい?・・・という話です。つまり、率直に言えば組織の運営者に向いてないんです。

 

一応、グループのライブキャストでとある人物(後述)と一緒に謝罪配信を行ったのだそうです。私は興味もなかったので出ていませんが、それを見た人曰く、こんなことを言ってたそうです。「まあ、何かに挑戦する人を嗤う人って常にいますからね・・・。」と。ハハッ、おもろ。

 

そんな中、彼はまたとある行動に出ます。それは「Twitterのアカウント消去」と「インスタの相互フォロー解除祭」です。

前者は、まあ読んで字のごとくです。確かにTwitterなんて変なオタクの集まりばかりですから、離れる方が賢明なのかもしれません。しかし、問題は後者。彼は「気づいたんよね。周りを変えようたって想いは自分の周りの小さな範囲にしか伝わらないんよね。だからTwitterも消した。インスタもフォロー整理した。」を犯行動機として、Twitter相互FFを一気に解除しました。その数おそらく2500程度。当然私も含まれますし、彼と仲良くしていた先輩・同級生も全解除です。先輩なんて「なんやあいつ・・・」と呆れ顔で解除返ししてました。私もしました。

↑の下線部を書いた投稿は↓のような顔の写真を添付して投稿してました。うん、人を舐めてる。

f:id:s-t-0119-j-k-mania:20211029221349j:plain

ちなみに、私と同学年の結構可愛い女の子はそのまま相互フォローにしてました。

 

 

③怪しさに拍車がかかったゾの巻

こういったことが起きる少し前、とある人物がグループに入ってきます。その人物は先ほど述べた、謝罪ライブを意識高い系と一緒にやった人です。ではこの人物は台湾に留学している日本人学生なのかというと、答えは否。アメリカ留学経験のある起業家です。なんでも、ベンチャーとか人材育成を行う企業を経営しているのだとか。素性がよく分からない人物なので、Googleで検索をかけてみると、なんとWikipediaがヒットします。しかし、あまりに詳しすぎる内容と編集履歴から見るに、おそらく自分で作成・編集したやつでしょう。あまりに外部リンクが多すぎて、Wikipedia運営から「外部への誘導目的があります」と過去にお墨付きをいただいていました。あと、ヒットするSNSのアイコンが「やばいクレーマーのSUS〇RU TV」に似てて面白いです。

んで、この人物は無料で自分の経営術なり就活に強くなる方法なりを、オンラインのセミナーで伝授し、最後には面接を受けさせて上手くいけばスタートアップ企業の内定を取れるプログラムの主催者です。いわば、留学生をうまーく教育してスタートアップ企業に送り込んでいるわけです。

 

ではなぜこんな人物がグループに入って来たのか。理由は簡単です。主催の意識高い系が入れたからです。

いつどこで彼らが出会ったのかは知りません。しかし、「自分の価値を上げること」と「スタートアップ企業とIT万歳!」の意識高い系と、こういう人物が嚙み合わないわけがありません。彼らはおそらくすぐ意気投合したのでしょう。これ以降、このFBグループでは、この人物が主催するプログラムの宣伝が盛んにおこなわれるようになります。

 

しかし、考えてもみてください。僕のような運営でもない人からすれば、なんかよー分からんオッサンがやってきて、「自分の価値向上」とかの情報商材の常套句をふんだんに盛り込んだセミナーを紹介してくるわけです。そうなると、多くの人は「ん?なにこれ、マルチ?」「なんか怪しいな」と思うわけです。事実、僕以外の周りの日本人学生はこれを感じていました。この「怪しいな」という感情は、先述したビジネス化云々によって「不信感」に変化し、この不信感が先述の炎上や謝罪ライブにつながってくるわけです。

 

つまり、この状態を要約して言うのならば、「ゆるふわサークルのつもりが、いつのまにか意識高い系のビジネススペースと怪しいセミナーの入り口」になっていたわけです。つまり、意識高い系くんは設立経緯も真っ黒、組織の活動も怪しい、活動実態は実業家の孫組織状態、あるのは運営に対する不信感だけという組織を作り上げたのです。

 

 

④これを考えると、「意識高い系」ってどんな人物像なのかが見えてくるゾの巻

まあ色々書きましたが、上記のことは大体10か月くらい前に起こったこと。今となっては、昔の話です。しかし、そんな昔の話でも、今から見ると色々見えてきます。また、最近彼の話が内輪でよく上がったりするので、この「意識高い系」について考えるようになりました。そこで、これらの総括のようなものとして、この「意識高い系」について分析・思考して考えたことを書き連ねていきます。もちろん、「意識高い系」で共通化できるものではないかもしれませんが。

 

特徴一 客観視ができない

まず、この一連の件で思ったのは、意識高い系なるは「客観視」が出来ない、もしくはその概念がないのではなかろうか、ということです。まあ自分が「客観視」を出来ているのかといえば、それは大変怪しいところなのです。

しかし、この一連の件は「自分がやっていることを他人が見ればどう思うか?」という視点が一貫して欠如しているように感じます。「言っていない趣旨を勝手に押し出して対外アピールしたらどう思われるのか」、「突然みんなが知らない人を入れて、その人がセミナーとか言い出したらどう思われるのか」、「マネタイズ云々で炎上しているのに、マネタイズするとかいう話をしたらどう思われるのか」・・・。この考え方が全体的に欠如しているのではないでしょうか。

別に例を出すと、「えんとつ町のプペル」あたりがこれになるでしょう。映画館でスタンディングオベーションをやったり、自分を意識してもらうために一万円を献上したり、映画の前売り券を売りつけたり・・・。これらは非常識的な行為というか常軌を逸している行為です。もし「客観的に自分を見る」という目線がある人はこれをやろうとしても、「ああ、変な人って思われるし、周りの人から負のイメージを付けられるだろうし辞めとこう」という判断をするでしょう。しかし、「客観視」が出来ないばかりに、そういった判断ができず、結果として「怪しいモノ」「怪しい人」という烙印を今まさに押されているのです。

 

さらに、こういった人たちは「悪意なくやっている」ということが拍車をかけているのではないでしょうか。「プペルを見れば、人生の見方が変わる」、「あなたの人生をより良い物にしたいから、プペルを勧める」、こういったワードを西野信者は言うそうですが、そこに悪意はなく、純粋に善意なのだと思います。

話を戻すと、「FBのグループをビジネス化する」、「実業家のセミナーの勧誘をする」、そこに彼の中に悪意は恐らくなく、純粋に「このグループに参加している人の価値を向上させたい」という思いがあるのでしょう。だからこそ、意識高い系の行為というものは、この「善意」が客観視されることなく、自分自身の希望のままに暴走し、周りの人に不審がられていく結果を招いているのではないでしょうか。

 

 

特徴二 視野が狭く、広げる気もない

ここまで読んできて、この意識高い系がやっている話は全体的に「自分の価値を高めて、自分で仕事を起こし、金を得る」ということに終始します。つまり、起業こそが正義なのです。事実、彼の過去のインスタストーリーには、日本企業の何かのランキングとともに「あなたはどれに入りたい?」という文言と回答ボックスがついたものが投稿されたことがあります。一日後には「日本の~~な企業は大企業ばかり・・・。これを変えたい」的なものが投稿されたこともあります。行間の意味を取るならば、「大企業なんざクソくらえ」でしょう。ちなみに僕は「ランキング内の三〇不動産に入りたい」と回答しました。

こういったことは彼ばかりではないでしょう。ネットを見れば、「サラリーマンはやめて○○はじめよう!」という文言は沢山あります。また、僕は以前「日本の次世代リーダー養成塾」というイベントに参加したことがあり、そこでも将来のことを言うと起業の話しかしない人は多くいました。(当時、観光列車を作って地域活性化をやるというJR九州のビジネスモデルにあこがれていたために、それをやりたい、といったら、「そういうことに携わる会社を起業したら?」と言われた。)

しかし、自分のやりたいことをやるための選択肢は「起業」のみでしょうか。もちろん、私は「起業」を否定するわけではありません。誰もみたことのないサービスやモノを手掛けるのなら、そういった選択肢を取ることもあるでしょう。しかし、「やりたいこと」は人それぞれです。鉄道会社に入って運転士になりたい人、都市開発に携わりたい人、キャビンアテンダントになりたい人、やりたいことと人は三種三様です。では、起業したところで運転士になれるでしょうか?都市開発のための土地をもらえるでしょうか?CAになれるでしょうか?鉄道の運行と地域活性化を紐づけた仕事が出来るでしょうか?答えは否でしょう。自分のやりたいことをやるためには、起業以外の選択肢もあるわけです。その中には当然「大企業に就職する」という選択肢もあります。そこが意識高い系の人は見えてないように思いますし、見る気もないと思います。

 

 

特徴三 動機が浅い。そのために行動の持続性もない。

意識高い系というものは何かすごいものが出てくれば、大体手を付けるものです。インスタ、YouTube、起業、セミナー、その他もろもろ・・・まあ、色々なものに手を出しているように思います。しかし、それをやるにあたって、そのやる「動機」が浅いのではないでしょうか。

①にて、意識高い系の人が「中国市場と日本企業の橋渡しをする会社を作った」という話をしました。ここで、一部の方はこう思ったのではないでしょうか。

 

「なんで中国じゃなくて台湾に来たの?」

 

これは言うまでもないことですが、台湾と中国は別の国です。市場も当然違います。それで中国でビジネスをしたいのであれば、中国に留学をした方がいいと考えるのが当然でしょう。というか、台湾ではなく中国に行った方が、現地での人脈作りなどもすごく円滑に進むでしょうし、「台湾を本拠地として中国市場のビジネスをやる」ということは結構無意味です。もし、「いや中国と台湾は同じ国だし、市場も同じじゃん」とか言うのなら、掛ける言葉もありませんが。

では、なぜこういうことを考えるようになったのか。その理由は恐らく「台湾で中国語を勉強しているから」で、つまり「自分は中国語でビジネスができる、だから中国市場に入っていける。そして中国市場はとっても大きい。よって、中国市場関連の仕事をする。」ということなのだと思います。言い換えると、「自分はAという状態だから、Bをやる。」ということになります。しかし、今回のケースのように「だったらなんで中国じゃなくて台湾に留学したの?」というツッコミが入ります。言い換えると、「なんでBをやるためにCじゃなくてAの状態になったの?」ということです。これをうまく説明し返すには「Aという状態でなくてはならない理由」というものが必要になります。つまり、「中国市場に参入するために、中国留学じゃなくて台湾留学をしないければいけない理由」、もっといえば「中国留学はダメで、台湾留学じゃないといけない理由」です。みなさん思いつきますか?私は無理です。

まとめると、意識高い系の彼の行動動機は「Aである自分を活かすために、Bをやる」というただ漠然としたもので、そこに「Bでないといけない理由」や「AとBとの関連付け」という動機の掘り下げがないのです。こういう風に動機が浅いと、「自分はこれをやる」という意思も弱まるのではないでしょうか。事実、彼がせっかく作ったFGグループのインスタ・YouTubeチャンネルは一つも投稿されてませんし、おそらく「ビジネスするから、アピール用に作らなきゃ」程度の浅い動機で作られたものだったのでしょう。そこには「なぜインスタやYouTubeをしないといけないのか?何を目的とするのか?何をアピールして何をするのか?」という掘り下げもなかったはずです。そんな感じでは、そりゃやる気も必然性も継続する必要もないですよね。

ちなみに、FGグループだけでなく、彼個人のYouTubeも、なんならFGグループの流動すらも止まっています。実際、先述したように、ホームページで述べたビジネス活動も一切していませんし、したこともありません。おそらく、全部浅い動機で思いついたもので、そこに継続の意思も必要性もなかったのでしょう。

このことは彼でなくても言えるでしょう。なんかやたらと「人脈」やら「常に忙しい」とか言っているくせに、「じゃあ何してるの?何したの?」となると何も結果を出していない人。そういう人も、やっていることの動機が浅いので、結果が出るまで続けられなかったのではないでしょうか?

 

 

特徴四 誰かの養分になっている

さて、ここまで読まれてきた中で、こう思われた方もいるかと思います。

「つまり、これって、なんか自己承認欲求&自己顕示欲と意識は高いくせに、それに頭が追いついてないのでは・・・?」

ええ、その通りだと思います。しかし、そのくせ今回で言えばセミナーの主催者のようなサポートする人物がいます。それはなぜか。答えは簡単です。意識高い系がサポート役の養分に他ならないからです。

おそらく、ここまで述べてきたことはサポート役の人も分かっていることでしょう。分かってなかったら、そいつも同類で誰かの養分です。では、なぜわかっているのにサポートするのか。それは、意識高い系が自分の接種する栄養を培養してくれるからに他なりません。

具体的に述べましょう。サポート役のセミナー主催者は、海外留学生をターゲットにした事業を展開しています。そうなると、海外留学生を手間暇かけて自らのところに呼んでこなくてはいけません。そんなの、結構手間暇かかりますよね。日本にいませんし。

しかし、そんなところで、偶然台湾の留学生を250人くらい集めていて、なおかつ自分の考えに従ってくれそうな奴がいます。そんな人間をうまく手なずけられたら、そいつが勝手に自分の事業をアピールしまくって、自分が接種する養分を増やしてくれるわけです。こんなお得な事ったらありません。自分は何も労力を惜しまなくてよくなりますから。さらに、そいつが持ってきた養分がもっと養分を増やしてくれる可能性すらあるわけです。一度で二度おいしいのです。

他に例を出すと、プペルがまさにそうですよね。自分の信者が積極的にプペルのアピールをして、西野信者を増やしてくれるので、ちょっと手間暇かけるだけで、信者がたくさん手に入ります。ア〇に適当に言っとくだけで、信者と金が勝手に増える。こんなにお得な商売うらやましいったらありゃしませんね。俺も明日から始めようかな。

 

では、意識高い系はこれに気付いているのか?気付いているわけがありません。だって、頭が自己承認欲求&自己顕示欲と意識の高さに追いついてないのですから。彼だってそうです。表面上、このセミナー主催者の組織とFGグループは提携していることになっています。しかし、実態は先述したようにFGグループはセミナー主催者組織の孫組織。FGグループで意識高い系に影響された人が、親組織に出向いているだけなのです。

もちろん、セミナー主催者はこのことを分かったうえでやってるでしょう。しかし、「すごい人の会社と提携」という餌を与えておけば、本質の見えない意識高い系はそれに食いついて勝手に養分になってくれるのです。「自分の作った会社が組織と提携」だなんて、まるで対等な関係で、なおかつ自分のやったことが認められたかのようで、あまりに高い自己承認欲求&自己顕示欲を大いに満たしてくれることでしょう。本質なんて見ようともせずに。

 

そんな奴が起業なんてして、その会社がうまくいくのでしょうか?私は意識高い系の下につくことになるであろう人たちが不憫でなりません・・・嘘ですが・・・。

 

 

⑤まとめ

というわけで、まあ「意識高い系」について思ったことはこんな感じです。結局のところ、意識高い系というものは「大して考えもせず、人のことを考えもせずに行動する、自分本位なバ〇」という結論に至ったわけですが、これ誹謗中傷スレスレですね。本人の目に届かないことを祈ります。

 

というわけで、ここまで駄文を読んでいただきありがとうございました。それでは。

意識高い系ってどこにもいるし、こういうものなんだな~って話

皆さんこんにちは。MOTOR-MANです。最近の台北もすこーしずつ寒くなってきて、いよいよ長袖を着ないといけない時期になりました。衣替えだるっ。

 

タイトルにもある通り、今回は意識高い系という人種についての話です。というのも、最近やたらと意識高い系について考えることが多かったので、「たまにはそういう感じのブログでも書いてみようかしらん」と思い、Twitterでアンケートを取ったところ65%の人から「書いて💛」とラブコールをもらったので、書いてみることにします。

証拠:https://twitter.com/motorman0119/status/1453804663661228037?s=20

 

さて、皆さんは「意識高い系」と聞いてどんな人種を思い浮かべますか?多くの方は地獄のミサワ先生が書いてるLINEスタンプみたいなやつを想像すると思います。大体あってます。そんな「意識高い系」という奴ですが、大学になると結構な感じでいるらしく、人脈とか価値とかをやたらと口にし、スタバで呪文みたいな名前のドリンクを飲みながら無印のマネキンみてえな服着てマッキントッシュをいじってるのだそう。

つい二年前あたりまでは「まあそんな野郎は日本だけで、台湾にまでは・・・」と思っていたのですが、まあこういう話をしているということは、存在したのです。意識高い系日本人留学生が。よくよく考えてみると、自らの意思で海外留学を選択する奴なんて、人並み以上の行動力はあるようなもんなので、こういう人間がいない方が不思議でした。

しかし、まあそんなやつは割と目立っちゃうし、なんか変な行動するし・・・で、色々人を不快にさせたり色んな意見を持たせてしまうのです。というわけで、今回はそんな意識高い系へのお気持ちを備忘録的に書き連ねていきます。

 

①なんだかおかしいゾの巻

さて、自分が意識高い系と呼ばれるものについて「ん?」と思うようになったきっかけは、とあるFacebookのグループです。これは「台湾に留学してる日本人学生のグループを作ろう」というお題目で、台湾各地に住む250人くらいの大学生が集まったものでした。主催は私が「意識高い系」と呼ぶ人物であり、私は同じ大学で以前何回かたわいのない会話をしたことがあったために、その人物より直接勧誘を受けてグループに加入することとなりました。インスタも相互フォローしてましたし。まあ、同じ台湾に住む日本人学生同士ですし、就職とかをいろいろ考えると、そういう繋がりはもっておいた方が良いに決まってるのです。何かお得な情報を得れる確率が高まるわけですから。

このグループにそういう期待をした人はかなり多かったようで、私の周りの人も大体がそんな感じで加入していました。まあそりゃ、留学生のグループに求められるものって情報とかつながりですし、何しろ主催は「台湾に留学する日本人学生グループ作りました!」みたいなゆるふわな感じのことしか言ってないので、それ以外の展開になることを想像できなかったのです。

しかし、そんなある日のことです。いつの間にかこのグループのホームページが出来ていました。そのグループを見るとこんな文言が。

 

「台湾正規留学生だけの手によって作られたメディア&コミュニティ。」

「台湾留学の価値を最大化する」

企業様との提携により、企業様にさらなる利益をもたらす事ができるような人材を育成

 

ん?

んん??

んんん???

んんんんんんんん???????????

 

あれ、これなんか思いっきりビジネスする方向になってね・・・・?

まあ、聞いてた話と違うわけですね。ゆるふわサークル的なものを想像していったら、いつの間にか意識高い系のビジネス要員になってるわけですから。うまいっちゃうまいです。それに、いつの間にか公式インスタグラムと公式YouTubeチャンネルと公式LINE出来てるし。草。

冷静にそのホームページに書かれてるサービスを見てみると、「台湾留学に至るまでをサポート」「中国語レッスン」「台湾留学生コミュニティ」「インターン提携と企業説明会」と書かれてます。つまり、かつてのイギリスの福祉政策の「ゆりかごから墓場まで」よろしく、「入学から卒業まで」を面倒見ますよと言ってるわけです。学生がここまで手厚くやってくれるわけですから、これから留学を考える人からしてみればありがたいものでしょう。しかし、この活動内容を知らせずにメンバーを集めるというのは、半ば詐欺に近い手法なのではないでしょうか。それとも、こうでもしないと人が集まらないとでも思ったのでしょうか。

それに、もし利用者から金をもらってこれをやるとしたのなら、その金はどうなるのでしょうか。協力した人で割り勘?それとも主催の独り占め?まあ幸いなことに、現在まででこのサービスすべてが稼働しているところを見たことがなく、つまり今のところタダ働きはさせられていません。

 

そんな半分詐欺な感じの手法をとった意識高い系ですが、彼はそれなりに会社を興したりYouTubeやインスタなりをやっているわけです。当然そこには自己紹介があるわけで、そこにはこんな文言が。

 

出口にあたる就活の部分を手助けする「(FBグループ名)」を設立。2021年10月1日時点で、台湾留学生のメンバー数は25〇人。

 

いや、まあ間違ってねえけどよお・・・。それってつまりさあ、結局半分騙した感じで集めた人を自分の肩書にしたってことじゃんか・・・。

 

まあつまり、我々は意識高い系のビジネスと肩書の養分にされていたわけです。若干腹立ちますね。

しかも、このグループは別の日本人の先輩のアイディアを半ば強引に奪い取って作ったのだそうです。つまり、自分が作ったわけではないふにゃふにゃの基礎を、騙し半分で固めたようなもの。それをさも自分が全てやったかのように喧伝しているわけです。こう一連の文章を読んでくると「うわこいつめっちゃやべえじゃん」となってきた方も多いのではないでしょうか。私もです。

 

また、彼は会社もやっており、その会社では「日本企業と中国市場を橋渡しする」みたいなことが書かれてました。参入サポートや市場レポートの提出をしているのだそうです。

 

 

②これは結構怪しいゾの巻

「この時点で結構怪しいじゃん」という方もいらっしゃるかと思いますが、それでも僕個人としては「えー・・・うーん・・・」みたいな感じで、適当にしてました。一応今のところ実害は出てませんからね。しかし、250人もいるとこういうことに対して何か言う人もいます。

というわけで、Twitterの台湾界隈で軽く炎上しました。すんごい軽く。炎上の趣旨は上記と同じような感じで、「なんか聞いてたんと違うぞ」「マネタイズしたらどうするんだ」とか言われてました。炎上したら鎮火が必要になりますから、責任者は何かしらの対応を取らざるを得なくなってきます。しかし、意識高い系というのは、大体のネットのメディアに顔を晒して手を付けていますから、Twitterも当然やっていました。というわけで、彼も鎮火すべくツイートをしていました。後述しますが、彼はすでにTwitterのアカウントを消してますから、完全に本文を引用することはできませんが、内容としては、

 

「マネタイズの話があった。今はマネタイズする気はないが、今後は検討したい。」

 

うん、君ア〇だろ。

幸いなことに炎上した範囲が小籠包サイズの小ささだったので、時間とともに鎮火しました。しかし、炎上対応としてこれはどうなんですかね。やってることが失言政治家なのよ。もしこれが割ーとでかくて、君の会社やらこのグループやらを派手に巻き込んだ炎上だったら、どうなったんだい?・・・という話です。つまり、率直に言えば組織の運営者に向いてないんです。

 

一応、グループのライブキャストでとある人物(後述)と一緒に謝罪配信を行ったのだそうです。私は興味もなかったので出ていませんが、それを見た人曰く、こんなことを言ってたそうです。「まあ、何かに挑戦する人を嗤う人って常にいますからね・・・。」と。ハハッ、おもろ。

 

そんな中、彼はまたとある行動に出ます。それは「Twitterのアカウント消去」と「インスタの相互フォロー解除祭」です。

前者は、まあ読んで字のごとくです。確かにTwitterなんて変なオタクの集まりばかりですから、離れる方が賢明なのかもしれません。しかし、問題は後者。彼は「気づいたんよね。周りを変えようたって想いは自分の周りの小さな範囲にしか伝わらないんよね。だからTwitterも消した。インスタもフォロー整理した。」を犯行動機として、Twitter相互FFを一気に解除しました。その数おそらく2500程度。当然私も含まれますし、彼と仲良くしていた先輩・同級生も全解除です。先輩なんて「なんやあいつ・・・」と呆れ顔で解除返ししてました。私もしました。

↑の下線部を書いた投稿は↓のような顔の写真を添付して投稿してました。うん、人を舐めてる。

f:id:s-t-0119-j-k-mania:20211029221349j:plain

ちなみに、私と同学年の結構可愛い女の子はそのまま相互フォローにしてました。

 

 

③怪しさに拍車がかかったゾの巻

こういったことが起きる少し前、とある人物がグループに入ってきます。その人物は先ほど述べた、謝罪ライブを意識高い系と一緒にやった人です。ではこの人物は台湾に留学している日本人学生なのかというと、答えは否。アメリカ留学経験のある起業家です。なんでも、ベンチャーとか人材育成を行う企業を経営しているのだとか。素性がよく分からない人物なので、Googleで検索をかけてみると、なんとWikipediaがヒットします。しかし、あまりに詳しすぎる内容と編集履歴から見るに、おそらく自分で作成・編集したやつでしょう。あまりに外部リンクが多すぎて、Wikipedia運営から「外部への誘導目的があります」と過去にお墨付きをいただいていました。あと、ヒットするSNSのアイコンが「やばいクレーマーのSUS〇RU TV」に似てて面白いです。

んで、この人物は無料で自分の経営術なり就活に強くなる方法なりを、オンラインのセミナーで伝授し、最後には面接を受けさせて上手くいけばスタートアップ企業の内定を取れるプログラムの主催者です。いわば、留学生をうまーく教育してスタートアップ企業に送り込んでいるわけです。

 

ではなぜこんな人物がグループに入って来たのか。理由は簡単です。主催の意識高い系が入れたからです。

いつどこで彼らが出会ったのかは知りません。しかし、「自分の価値を上げること」と「スタートアップ企業とIT万歳!」の意識高い系と、こういう人物が嚙み合わないわけがありません。彼らはおそらくすぐ意気投合したのでしょう。これ以降、このFBグループでは、この人物が主催するプログラムの宣伝が盛んにおこなわれるようになります。

 

しかし、考えてもみてください。僕のような運営でもない人からすれば、なんかよー分からんオッサンがやってきて、「自分の価値向上」とかの情報商材の常套句をふんだんに盛り込んだセミナーを紹介してくるわけです。そうなると、多くの人は「ん?なにこれ、マルチ?」「なんか怪しいな」と思うわけです。事実、僕以外の周りの日本人学生はこれを感じていました。この「怪しいな」という感情は、先述したビジネス化云々によって「不信感」に変化し、この不信感が先述の炎上や謝罪ライブにつながってくるわけです。

 

つまり、この状態を要約して言うのならば、「ゆるふわサークルのつもりが、いつのまにか意識高い系のビジネススペースと怪しいセミナーの入り口」になっていたわけです。つまり、意識高い系くんは設立経緯も真っ黒、組織の活動も怪しい、活動実態は実業家の孫組織状態、あるのは運営に対する不信感だけという組織を作り上げたのです。

 

 

④これを考えると、「意識高い系」ってどんな人物像なのかが見えてくるゾの巻

まあ色々書きましたが、上記のことは大体10か月くらい前に起こったこと。今となっては、昔の話です。しかし、そんな昔の話でも、今から見ると色々見えてきます。また、最近彼の話が内輪でよく上がったりするので、この「意識高い系」について考えるようになりました。そこで、これらの総括のようなものとして、この「意識高い系」について分析・思考して考えたことを書き連ねていきます。もちろん、「意識高い系」で共通化できるものではないかもしれませんが。

 

特徴一 客観視ができない

まず、この一連の件で思ったのは、意識高い系なるは「客観視」が出来ない、もしくはその概念がないのではなかろうか、ということです。まあ自分が「客観視」を出来ているのかといえば、それは大変怪しいところなのです。

しかし、この一連の件は「自分がやっていることを他人が見ればどう思うか?」という視点が一貫して欠如しているように感じます。「言っていない趣旨を勝手に押し出して対外アピールしたらどう思われるのか」、「突然みんなが知らない人を入れて、その人がセミナーとか言い出したらどう思われるのか」、「マネタイズ云々で炎上しているのに、マネタイズするとかいう話をしたらどう思われるのか」・・・。この考え方が全体的に欠如しているのではないでしょうか。

別に例を出すと、「えんとつ町のプペル」あたりがこれになるでしょう。映画館でスタンディングオベーションをやったり、自分を意識してもらうために一万円を献上したり、映画の前売り券を売りつけたり・・・。これらは非常識的な行為というか常軌を逸している行為です。もし「客観的に自分を見る」という目線がある人はこれをやろうとしても、「ああ、変な人って思われるし、周りの人から負のイメージを付けられるだろうし辞めとこう」という判断をするでしょう。しかし、「客観視」が出来ないばかりに、そういった判断ができず、結果として「怪しいモノ」「怪しい人」という烙印を今まさに押されているのです。

 

さらに、こういった人たちは「悪意なくやっている」ということが拍車をかけているのではないでしょうか。「プペルを見れば、人生の見方が変わる」、「あなたの人生をより良い物にしたいから、プペルを勧める」、こういったワードを西野信者は言うそうですが、そこに悪意はなく、純粋に善意なのだと思います。

話を戻すと、「FBのグループをビジネス化する」、「実業家のセミナーの勧誘をする」、そこに彼の中に悪意は恐らくなく、純粋に「このグループに参加している人の価値を向上させたい」という思いがあるのでしょう。だからこそ、意識高い系の行為というものは、この「善意」が客観視されることなく、自分自身の希望のままに暴走し、周りの人に不審がられていく結果を招いているのではないでしょうか。

 

 

特徴二 視野が狭く、広げる気もない

ここまで読んできて、この意識高い系がやっている話は全体的に「自分の価値を高めて、自分で仕事を起こし、金を得る」ということに終始します。つまり、起業こそが正義なのです。事実、彼の過去のインスタストーリーには、日本企業の何かのランキングとともに「あなたはどれに入りたい?」という文言と回答ボックスがついたものが投稿されたことがあります。一日後には「日本の~~な企業は大企業ばかり・・・。これを変えたい」的なものが投稿されたこともあります。行間の意味を取るならば、「大企業なんざクソくらえ」でしょう。ちなみに僕は「ランキング内の三〇不動産に入りたい」と回答しました。

こういったことは彼ばかりではないでしょう。ネットを見れば、「サラリーマンはやめて○○はじめよう!」という文言は沢山あります。また、僕は以前「日本の次世代リーダー養成塾」というイベントに参加したことがあり、そこでも将来のことを言うと起業の話しかしない人は多くいました。(当時、観光列車を作って地域活性化をやるというJR九州のビジネスモデルにあこがれていたために、それをやりたい、といったら、「そういうことに携わる会社を起業したら?」と言われた。)

しかし、自分のやりたいことをやるための選択肢は「起業」のみでしょうか。もちろん、私は「起業」を否定するわけではありません。誰もみたことのないサービスやモノを手掛けるのなら、そういった選択肢を取ることもあるでしょう。しかし、「やりたいこと」は人それぞれです。鉄道会社に入って運転士になりたい人、都市開発に携わりたい人、キャビンアテンダントになりたい人、やりたいことと人は三種三様です。では、起業したところで運転士になれるでしょうか?都市開発のための土地をもらえるでしょうか?CAになれるでしょうか?鉄道の運行と地域活性化を紐づけた仕事が出来るでしょうか?答えは否でしょう。自分のやりたいことをやるためには、起業以外の選択肢もあるわけです。その中には当然「大企業に就職する」という選択肢もあります。そこが意識高い系の人は見えてないように思いますし、見る気もないと思います。

 

 

特徴三 動機が浅い。そのために行動の持続性もない。

意識高い系というものは何かすごいものが出てくれば、大体手を付けるものです。インスタ、YouTube、起業、セミナー、その他もろもろ・・・まあ、色々なものに手を出しているように思います。しかし、それをやるにあたって、そのやる「動機」が浅いのではないでしょうか。

①にて、意識高い系の人が「中国市場と日本企業の橋渡しをする会社を作った」という話をしました。ここで、一部の方はこう思ったのではないでしょうか。

 

「なんで中国じゃなくて台湾に来たの?」

 

これは言うまでもないことですが、台湾と中国は別の国です。市場も当然違います。それで中国でビジネスをしたいのであれば、中国に留学をした方がいいと考えるのが当然でしょう。というか、台湾ではなく中国に行った方が、現地での人脈作りなどもすごく円滑に進むでしょうし、「台湾を本拠地として中国市場のビジネスをやる」ということは結構無意味です。もし、「いや中国と台湾は同じ国だし、市場も同じじゃん」とか言うのなら、掛ける言葉もありませんが。

では、なぜこういうことを考えるようになったのか。その理由は恐らく「台湾で中国語を勉強しているから」で、つまり「自分は中国語でビジネスができる、だから中国市場に入っていける。そして中国市場はとっても大きい。よって、中国市場関連の仕事をする。」ということなのだと思います。言い換えると、「自分はAという状態だから、Bをやる。」ということになります。しかし、今回のケースのように「だったらなんで中国じゃなくて台湾に留学したの?」というツッコミが入ります。言い換えると、「なんでBをやるためにCじゃなくてAの状態になったの?」ということです。これをうまく説明し返すには「Aという状態でなくてはならない理由」というものが必要になります。つまり、「中国市場に参入するために、中国留学じゃなくて台湾留学をしないければいけない理由」、もっといえば「中国留学はダメで、台湾留学じゃないといけない理由」です。みなさん思いつきますか?私は無理です。

まとめると、意識高い系の彼の行動動機は「Aである自分を活かすために、Bをやる」というただ漠然としたもので、そこに「Bでないといけない理由」や「AとBとの関連付け」という動機の掘り下げがないのです。こういう風に動機が浅いと、「自分はこれをやる」という意思も弱まるのではないでしょうか。事実、彼がせっかく作ったFGグループのインスタ・YouTubeチャンネルは一つも投稿されてませんし、おそらく「ビジネスするから、アピール用に作らなきゃ」程度の浅い動機で作られたものだったのでしょう。そこには「なぜインスタやYouTubeをしないといけないのか?何を目的とするのか?何をアピールして何をするのか?」という掘り下げもなかったはずです。そんな感じでは、そりゃやる気も必然性も継続する必要もないですよね。

ちなみに、FGグループだけでなく、彼個人のYouTubeも、なんならFGグループの流動すらも止まっています。実際、先述したように、ホームページで述べたビジネス活動も一切していませんし、したこともありません。おそらく、全部浅い動機で思いついたもので、そこに継続の意思も必要性もなかったのでしょう。

このことは彼でなくても言えるでしょう。なんかやたらと「人脈」やら「常に忙しい」とか言っているくせに、「じゃあ何してるの?何したの?」となると何も結果を出していない人。そういう人も、やっていることの動機が浅いので、結果が出るまで続けられなかったのではないでしょうか?

 

 

特徴四 誰かの養分になっている

さて、ここまで読まれてきた中で、こう思われた方もいるかと思います。

「つまり、これって、なんか自己承認欲求&自己顕示欲と意識は高いくせに、それに頭が追いついてないのでは・・・?」

ええ、その通りだと思います。しかし、そのくせ今回で言えばセミナーの主催者のようなサポートする人物がいます。それはなぜか。答えは簡単です。意識高い系がサポート役の養分に他ならないからです。

おそらく、ここまで述べてきたことはサポート役の人も分かっていることでしょう。分かってなかったら、そいつも同類で誰かの養分です。では、なぜわかっているのにサポートするのか。それは、意識高い系が自分の接種する栄養を培養してくれるからに他なりません。

具体的に述べましょう。サポート役のセミナー主催者は、海外留学生をターゲットにした事業を展開しています。そうなると、海外留学生を手間暇かけて自らのところに呼んでこなくてはいけません。そんなの、結構手間暇かかりますよね。日本にいませんし。

しかし、そんなところで、偶然台湾の留学生を250人くらい集めていて、なおかつ自分の考えに従ってくれそうな奴がいます。そんな人間をうまく手なずけられたら、そいつが勝手に自分の事業をアピールしまくって、自分が接種する養分を増やしてくれるわけです。こんなお得な事ったらありません。自分は何も労力を惜しまなくてよくなりますから。さらに、そいつが持ってきた養分がもっと養分を増やしてくれる可能性すらあるわけです。一度で二度おいしいのです。

他に例を出すと、プペルがまさにそうですよね。自分の信者が積極的にプペルのアピールをして、西野信者を増やしてくれるので、ちょっと手間暇かけるだけで、信者がたくさん手に入ります。ア〇に適当に言っとくだけで、信者と金が勝手に増える。こんなにお得な商売うらやましいったらありゃしませんね。俺も明日から始めようかな。

 

では、意識高い系はこれに気付いているのか?気付いているわけがありません。だって、頭が自己承認欲求&自己顕示欲と意識の高さに追いついてないのですから。彼だってそうです。表面上、このセミナー主催者の組織とFGグループは提携していることになっています。しかし、実態は先述したようにFGグループはセミナー主催者組織の孫組織。FGグループで意識高い系に影響された人が、親組織に出向いているだけなのです。

もちろん、セミナー主催者はこのことを分かったうえでやってるでしょう。しかし、「すごい人の会社と提携」という餌を与えておけば、本質の見えない意識高い系はそれに食いついて勝手に養分になってくれるのです。「自分の作った会社が組織と提携」だなんて、まるで対等な関係で、なおかつ自分のやったことが認められたかのようで、あまりに高い自己承認欲求&自己顕示欲を大いに満たしてくれることでしょう。本質なんて見ようともせずに。

 

そんな奴が起業なんてして、その会社がうまくいくのでしょうか?私は意識高い系の下につくことになるであろう人たちが不憫でなりません・・・嘘ですが・・・。

 

 

⑤まとめ

というわけで、まあ「意識高い系」について思ったことはこんな感じです。結局のところ、意識高い系というものは「大して考えもせず、人のことを考えもせずに行動する、自分本位なバ〇」という結論に至ったわけですが、これ誹謗中傷スレスレですね。本人の目に届かないことを祈ります。

 

というわけで、ここまで駄文を読んでいただきありがとうございました。それでは。

海都支社完結にあたって&移転のお知らせ

皆さんこんにちは。MOTOR-MANです。

さて、さること数日前の9月5日に、これまで3年間投稿を続けてきた海都支社の最終回を投稿しました。これまで海都支社関連の投稿を続けてきた以上、最終回に何も書かないというのはアレですから、最後のご挨拶としてこの記事を投稿いたしました。ここ一年は解説記事とか完全にさぼってましたからね。ごめんなさい。ついでにブロマガが終了するとのことですから、その移転云々の案内もさせていただきます。最後までお付き合いいただけますと幸いです。

【海都支社終了に際して】

去る9月5日、海都支社の最終話である第40話を投稿いたしました。わずか10分程度の動画で、補足回を除く海都支社の動画では短い部類の動画になります。内容もかなりあっさりしてます。最後のドンパチを期待していただいた方には申し訳ないです。まだ見ていないという方は是非ご覧ください。

動画の概要欄でも述べましたが、海都支社の投稿を始めた日というのは私が台湾に住み始めてからわずか一週間後です。それから毎月一本の投稿を続け、今日に至りました。そう思うと、海都支社というのは私の台湾生活というのは海都支社とともにあったのです。それが一区切りついたのだと考えると、思いもひとしおです。私生活の方でも色々変化がありましたし、いい転換期になったのかなと思っております。

そんな海都支社ですが、おそらく視聴者の皆様の応援がなければ継続できなかったと思います。皆様から頂くコメントや再生数は私にとってモチベーションの一つになりましたし、一年くらい前にネット上の人間関係のもつれで動画を辞めたくなった際も、皆様からのお声がなければ辞めていたと思います。最終回を迎えることなく動画投稿が中断されてしまうシリーズが多い中、最終回までちゃんと続けることが出来たのは視聴者の応援があってのものです。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


【次回作について】
次回作については、夏休みに入って以降、絶賛製作中です。・・・といっても、A9のマップをひたすら生成しているだけですが。本来ならば、A9動画というのはWindowsXPデスクトップのような草木生い茂る平原から始めるのが筋なのかもしれませんが、次回作は再開発がメインのようなものなので、最初からマップを全て埋めておく必要があり、このマップ埋めで四苦八苦しています。しかも、マップ数がやたらと多いために、必然的に作業量も増加してしまい、結果として進捗は大遅延しています。誰だ「マップなんて三日で一つくらいいける」と考えていたやつは。俺だ。

ストーリーについては、構想の大部分を固め、細かいところを詰めている状態です。個人的にはかなり面白いと思っているのですが、皆さんにとってはどうなのかな・・・と思うと、割と恐怖に震えています。がくぶる。

ちなみに、海都支社を投稿していた時、よく「ちゃんとA9して」「ダイヤ組め」というお声をよくいただきましたが、次回作はダイヤを組む気は毛頭ありませんし、海都支社以上に鉄道要素が減りますし、なんならA9の画面がほとんど出てこないと思います。対戦よろしくお願いします。


【移転について】
さて、御存知の方はご存知かもしれませんが、10月7日にニコニコのブロマガサービスが終了するとのことです。悲しいですね。これまでそこそこの記事を投稿してきましたので、少々思い入れがあるだけに残念です。しかし、終わってしまうものは仕方ありませんから、まだデータが生きているうちに移転をしておきたいと思います。移転先は、以前何かのきっかけで作ったはてなブログです。あんまりはてなブログを使いこなせていないのでよくわかりませんが、フォロー機能的なやつがあるのなら、ぜひフォローしていただけるとありがたいです。記事をそこまで投稿するかはわかりませんが。

移転先→はてなブログ「前略、台北より。」


というわけで、長いことありがとうございました。これから私個人の活動が色々変わりますが、その辺ご理解いただけますと幸いです。それでは、駄文を読んでいただきありがとうございました。次の舞台で会いましょう。



ここ最近で思っていることを適当に

なんか最近思っていることが色々あるので、少し書き出してみようかと思います。ゴミ箱みたいなもんなので、流し読みするとか見ないとかしてください。

 

・政府推奨型引きこもりになって

 みなさんご存知の通り、台湾はパイロットの隔離期間の短さと、風俗店に一週間で5回行った人のおかげで、無事にコロナが大流行する国となった。流行が確認された瞬間、大学の授業は学期末まで無事にオンライン化し、「家から出るんじゃねえ」の大合唱になり、見事に引きこもらざるを得ない生活になった。「二週間たったらある程度落ち着くのかなあ」と思っていたら、そんなことはなく、感染者数は毎日400とか500を右往左往している。しかも私が住んでいる地域は台湾でも中々に危ない地域らしい。都心部への通勤者が多い郊外地区の弊害である。

 6月末に新幹線に乗って高雄旅行に行くつもりだったが、無事にキャンセルせざるを得なくなった。まあ、旅行は冬に延ばして腹いせに新幹線のグリーン席(商務座)に乗ってやればいいだけのことである。大した話ではない。しかし、それでも少しむかつくところはあるので、浮いたキャンセル代でゼルダとマリオを買って、今年の夏はハイラル王国を旅行することにした。あと東京事変の新アルバムも買った。

 問題は今の生活である。無事にオンライン化したことで、ほぼすべての食事を自炊でまかなうことになった。料理が趣味の人間としては、まあありがたいのかなあとは思うものの、問題は食材が手に入りにくくなったことである。特に肉。台湾料理というものは基本的に肉で作られるものが多いせいか、いつスーパーにいっても肉が棚にならんでいない。幸いなことに冷凍の鍋用肉とかはあるので、やむを得ずそれを買うのだが、普通のものより値が張るので、結局として食費がかさむようになってしまった。台湾では自炊も外食もかかる金自体はあまり変わらないのだが、それでも自炊の方は少し安い。なので、少し資金に余裕が出来ることを狙っていたが、結果はそうならなかった。

 これに加えて、レポートなりテストなりが新たな悩みの種として追加されている。現在台湾は学期末なので、当然期末テストなり期末レポートなりをどんどん提出していかなくてはならない。うちの学科は忙しい方なので、まあそういった課題は多く、今もおよそ7つのレポートと3つのテストを抱えている。そのうち一つに至っては、今日中に終わらせないといけない。だるい。休憩中にインスタやらを見ていると、台湾人の同級生は実家に帰省し、そういったものを進めていた。他学科の日本人は早々と授業と課題を終わらせ、日本に帰国している者がいた。こうしていると、「ああ、なんで俺はこんなきついところに来ちゃったのかなあ」とか「一年半も実家帰ってないなあ、多分あともう一年は帰れないんだろうけど」とどーしよーもないことが頭に浮かぶ。まあ、こういったことはこの二年で何回も思ってきたことだし、奨学金の規約であとこれを二年は続けないといけないのだから、「どうしようもないし、今更文句をぶうぶうと垂れても仕方のないこと」と処理するしかない。しかし、それでも脳内にわだかまりのようなものが残る。

 こんな生活をしていると、ストレスというのもどうやら少し溜まってくるらしい。生まれついてのインドア派なので、家に一日中いたところでストレスなんざ溜まりゃしないと高をくくっていたが、そんなことはなかったのだ。最近では「たばこ吸いたいな・・・」とか思い始めてしまっている。身内の云々で「たばこなんぞ吸ってなるものか」と思っていたが、ストレスと言うものは人間を安易にニコチン煙へと導くらしい。しかし、ニコチンを肺に取り入れてがん細胞の生成を促す気にはなれないので、「そういえばJTがstonとかいうカフェイン吸入器出してたな・・・」と思い、調べてみたが、台湾はニコチンがあろうがなかろうが「たばこに似せた電子タバコは一律禁止」という法律があった。「電子タバコを入り口として、未成年喫煙を防止する」というのが理由らしいが、それならばタバコごと禁止すれば良いのにと思うのは私だけなのだろうか。結局、金はかかるが、アロマでも焚こうかなという結論に至りつつある。香りがある煙ならばなんでもよいのかもしれない。まるでブラック企業のOLのようだ。

 

・動画について

 ここ一か月、動画にまったく触れていない気がする。一か月前、海都支社の最終回たる第40話を「ほぼ」完成させた。残りの作業は8月にならないとできないので、事実上の完成といえる。完成させたのならば、次のシリーズにさっさと手を付けたいところなのだが、レポートというものはそれを見事に阻む。動画の投稿日よりも前にレポートの締め切りがあるので致し方ないことなのだが、結果としてこれが一か月ほど私から動画編集を話させてしまう原因となった。

 それに、この夏休みに様々なところに出向いて取材をしようと考えていた。しかし、それもコロナのおかげで全面中止となりそうな機運である。これは神からの「就活に励みなさい」という思し召しなのだろうか。学習面でそこそこの苦労はしているのだから、そのような思し召しを出すくらいなら私の就活そのものを楽なものにしてほしい。苦労の対価に見合わない。

 そういえば、ここ最近ニコ鉄関係者との関係が一気に薄まりつつある気がする。エヴァのネタバレを見たくないせいでTwitterを止めてるのが大方の原因なんだろうが、それ以前の去年の夏とか秋に私が第一次反抗期の子供のように騒ぎ立ててから、ずいぶんと関係が遠のいた気がする。細やかに見ていくと、明らかに自分が悪いこともあるが、どこか釈然としないものもある。しかし、結局のところ、すべては自分自身のせいなんだよなあと思い、しゅんとする。「ここであの時こうしていれば・・・」と歴史のifを想像してしまうが、それは結局どうしようもないものであるし、人間関係を修復したところで、また同じことを繰り返すだけに決まっているのだから、結局この状態が自分にとっても相手にとっても一番良いのだろうな・・・となる。あの時が楽しかった気はするが、人の底を見てしまうと、なんかもう付き合う気にはなれないし、ネットにはああいう人間ばかりなのだと考えると、色々嫌になる。ニコ鉄とは自分の居場所たりえないところなのかもしれない。関係者にリアルで会ったこともほとんどないし、イベントに参加したこともないし。

 動画の再生数も随分と落ちた。一時期は三日寝てれば1000くらいいっていたが、今となっては500もいけば万々歳である。ニコニコが衰退しているのか、ニコ鉄から株主が消えたのか、はたまた海都がめっきり面白くなくなったのか、あんな騒ぎ立てるような下劣な人間に関わりたくないと考えて視聴者が離れたのか・・・。おそらく後者二つなんだろうな結局は、と思う。そうなると、「新シリーズで取り戻すぞ!」という気が少しは湧いてくるが、それでもいいのかな、と思ってきている。変に相手にいちゃもんつけて他人にミサイル発射とかいうくだらないことをしていた自分が嫌になってくるし、相手に申し訳なさしかないのが今の私である。これが海都支社をつまらなくしている根源なのかもしれないが。

新年のご挨拶

※2021年1月1日の「年越しすまむすび」にて読み上げられた文章と同じものです。


株主の皆様、新年あけましておめでとうございます。海都支社のMOTOR-MANです。旧年中は皆様にお世話になりましたと同時に、様々な事でご心配をおかけいたしました。今年はそのような事がないよう取り組んで参る所存です。

さて、海都支社は2018年の6月より月に一回の投稿を続けておよそ3年が経とうとしております。そこらへんの訳の分からないオタクでしかなかった私の動画が界隈に浸透したのも、株主の皆様の再生があってこそのものです。本当にありがとうございます。そんな海都支社ですが、今年の9月に最終回を迎える予定です。MOTOR-MANのやる気が全くないせいで、海都は未だに大部分が未開発の原野ではありますが、「ある程度開発が終わった」と無理矢理仕立ててストーリーを終わらせようと考えております。海都支社の再生数は話数を追うごとに減少しつつあるので、「一体何人がストーリーをしっかり把握しているんだ?」という懸念があるのですが、よろしければ、この年末年始に海都支社をご覧いただければと思います。

最後に、今年も最終回までしっかりと動画を投稿していきたいと考えておりますので、今後とも私MOTOR-MANと妻の加藤恵をよろしくお願いいたします。


2021年1月1日 年末年始とかいう時間感覚は消え失せたMOTOR-MAN